35年前、彼はなぜ忽然と姿を消したのか?『レッド・バイオリン』監督が紡ぐ、極上の音楽ミステリー。

天才ヴァイオリニストと消えた旋律 The Song Of Names|ティム・ロス『海の上のピアニスト』、クライヴ・オーウェン『クローサー』、フランソワ・ジラール監督作品 天才ヴァイオリニストと消えた旋律 The Song Of Names|ティム・ロス『海の上のピアニスト』、クライヴ・オーウェン『クローサー』、フランソワ・ジラール監督作品

12.3(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

アカデミー賞®ノミネート ティム・ロス×クライヴ・オーウェン競演 アカデミー賞®ノミネート ティム・ロス×クライヴ・オーウェン競演

クラシック楽曲と世界を巡る 極上の音楽ミステリー

第二次世界大戦下のロンドン。9歳で出会い、ともに育った同い年のマーティンとドヴィドル。やがて将来有望なヴァイオリニストとして成長したドヴィドルは、デビューコンサートの日に忽然と姿を消した—。
35年の月日を経てその真相を追求するマーティンに待ち受ける衝撃の真実とは? メガホンをとったのは『レッド・バイオリン』『シルク』の名匠フランソワ・ジラール。アカデミー賞®ノミネート俳優ティム・ロスとクライヴ・オーウェンが豪華競演。ブルッフ、バッハ、ベートーヴェン、パガニーニなどのクラシック楽曲とともに紡ぐハワード・ショアの音楽、そして21世紀を代表するヴァイオリニスト、レイ・チェンによる演奏。美しい旋律に導かれロンドン、ワルシャワ、ニューヨークを巡る、極上の音楽ミステリーが誕生した。

本編を彩るクラシック楽曲の数々

♪ パガニーニ「24の奇想曲」
♪ ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲 第1番」
♪ ベートーヴェン「6つのバガテル」
♪ ヴィエニャフスキ「創作主題による華麗なる変奏曲」
♪ クライスラー「愛の悲しみ」
♪ バッハ「シャコンヌ」 他

天才ヴァイオリニストと消えた旋律
天才ヴァイオリニストと消えた旋律
天才ヴァイオリニストと消えた旋律
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天才ヴァイオリニストと消えた旋律
天才ヴァイオリニストと消えた旋律

story

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第二次世界大戦が勃発したヨーロッパ。ロンドンに住む9歳のマーティンの家にポーランド系ユダヤ人で類まれなヴァイオリンの才能を持つ同い年のドヴィドルが引っ越してきた。宗教の壁を乗り越え、ふたりは兄弟のように仲睦まじく育つ。しかし、21歳を迎えて開催された華々しいデビューコンサートの当日、ドヴィドルは行方不明になった―。35年後、ある手掛かりをきっかけに、マーティンはドヴィドルを探す旅に出る。彼はなぜ失踪し、何処に行ったのか? その旅路の先には思いがけない真実が待っていた……。

CAST

スタッフ

フランソワ・ジラール
監督

フランソワ・ジラール François Girard

カナダ・ケベック州出身。1984年にゾーン・プロダクションを設立し、数々の短編映画やダンスを主題としたミュージックビデオを手掛ける。『Cargo(90‘)』で長編映画デビュー。98年の『レッド・バイオリン』ではジェニー賞8部門を制し、東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞。2007年には、日本・カナダ・イタリアの合作映画『シルク/SILK』を監督。また、日本では東京ディズニーリゾートに誕生したシルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場の演出も担当。作家・井上靖の小説「猟銃」を女優・中谷美紀を迎えて舞台化。その他映画作品では『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』等がある。

音楽

ハワード・ショアHoward Shore

1946年10月18日、カナダ、オンタリオ州生まれ。ユダヤ系の家系に生まれる。バークリー音楽大学卒業後、同じカナダ出身の映画監督デヴィット・クローネンバーグの作品で映画音楽の才能を見出される。後に超大作『ロード・オブ・ザ・リング』ではアカデミー作曲賞を受賞し、シリーズ最終章の『王の帰還』では、作曲賞と歌曲賞も受賞。近年の映画作品では『スポットライト 世紀のスクープ』(15)等。

ヴァイオリン演奏

レイ・チェンRay Chen

1989年3月6日生まれ。台湾出身のオーストラリア人ヴァイオリニスト。4歳でヴァイオリンを開始し、98年には、長野オリンピックの開会記念コンサートにも参加した。2009年のエリザベート王妃国際コンクールでは、史上最年少優秀を獲得し、注目を浴びる。
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とも共演し、3枚のアルバムをリリース。うち1枚目の「ヴィルトゥオーゾ」はエコークラシック賞を受賞。2017年にはデッカ・クラシックスと専属契約を結ぶ。「ヴァイオリンの貴公子」と呼ばれ、今もっとも世界が注目する気鋭のアーティスト。

コメント

※五十音順・敬称略

音楽に携わる者として自分は何の為に誰のために弾き続けるのかを深く考えさせられました。彼の奏でる美しい旋律は、脈々と連なる人間の命と神への畏敬の念に満ちていて全身を揺さぶられる感覚を覚えました。Ayasa(ヴァイオリニスト)
その歌は、存在の証明。旋律は、静かな叫び。無二の親友を追った旅の果て、人には、近づけない魂の領域があることを知る。石丸 幹二(俳優・歌手)
魂を揺さぶられた。涙が止まらない。音楽愛、家族愛、人間愛、世界愛、そして宗教すべてが、限りなく表出されていて、感動の嵐の中に放り込まれた。レイ・チェンの演奏、ハワード・ショアの音楽、それらをまとめ上げた、ジラールの手腕!二人の主役の魅力もすごいが、若い時を演ずる俳優もそれぞれ感涙ものだ。音楽愛好家はもとより、すべての人々に声を大にして言いたい。「人生が変わる偉大な作品をぜひ味わうべし!」尾高 忠明(指揮者)
「良いと素晴らしいの間にあるもの」。冒頭の言葉が胸に響いています。トレブリンカの石のひとつひとつ、幾万人もの死者を思う時、「個」として生きることはもう出来ないと。アーティストには衝撃のメッセージでした。加藤 登紀子(歌手)
ヴァイオリンの旋律と絡み合う、人間の声が表現する美しい旋律は秀逸!ベートーヴェンが「第九」で使用した d-mol I (ニ短調)を軸にした劇中音楽の構成は 見事です!加羽沢 美濃(作曲家・ピアニスト)
静かなヴァイオリンの旋律がトレブリンカ収容所跡の平原に響き渡る。ヴァイオリニストの指先が、哀しく切ない。「この音色を忘れない」と強く思った。紺野 美沙子(俳優・朗読座主宰)
個を捨て去り奏でられる音楽。魂の叫びそのものであり、いわゆる芸術的評価など何の意味も持たない。ただそこに音楽本来の姿がある。その純粋さに畏敬の念を抱かざるを得ない。服部 隆之(作曲家)
ユダヤ人の天才ヴァイオリニストがデビュー演奏の直前に消えた。35年かけて彼を捜し求めたイギリス人の親友を待っていたのは?西欧的良心とユダヤ的良心を引き裂いたワルシャワ郊外トレブリンカの悲劇。美しい旋律のみが答えだ。樋口 隆一(明治学院大学名誉教授/指揮者)
誰のために、何のために音楽を奏でるのか。魂のメロディーを家族に捧げることを選んだ主人公の姿に、音楽を創る者としての使命を再考させられました。廣津留 すみれ(ヴァイオリニスト)
突如姿を消した天才ヴァイオリニストと、彼を探し続ける少年の悩みや葛藤はまるでワルシャワの曇り空のようで、その35年もの空白の時間を埋めたのは音楽であり友情。こんなにも心に響く音楽映画があっただろうか。松井 咲子(タレント)